2007-08-31

阿南町社会福祉協議会事務局長さんのブログ

昨日ご紹介した、阿南町社会福祉協議会様のホームページ右の「お知らせ」欄最上部に「事務局長 OCNぶろぐへ 」と言うリンク文字があります。これをクリックして頂くと、事務局長さんが作っているブログがあります。社会福祉協議会様の日々の活動や、事務局長さんの思いなどが掲載されていまして今までこういう活動にほとんど触れることがなかった私でも、大変だなあと言うことが分かってきます。

昨日も書きましたが、社会福祉の専門家がどうして組織を維持するための商売を真剣に考えなくてはいけないのか腹立たしくなります。談合や天下りを防げば民主党の言うように十数兆円と言うお金が浮いてくるのです。

もっと欲張って言いますと、このブログの中で、日々起きていることを社会福祉の専門家と言う立場で説明してくれるとありがたいのですが、お忙しいことともいますので徐々にお願いしたいと思います。

例えば、今問題になっている、「厚生労働省九州厚生局の松嶋賢前局長」さんの問題。まともにやっている多くの社会福祉に貢献している人たちからしたら、社会福祉ってそんなに儲かるのと言う話になります。とんでもない迷惑だと思うのです。

阿南町社会福祉協議会事務局長さんのブログ

2007-08-30

社会福祉の現場を覘いて見ます

私が社会福祉と言うことに関心を持ったのは、阿南町社会福祉協議会様のホームページを見て、疑問に思ったことなどを掲示板で質問したりしているうちに、どうも、社会福祉が締め付けられるのは、農山村が切り捨てられると言うことと同じ根っこではないかと思い始めたことです。

先にも書きましたように、国の手当てでは、一般労働者の給与が450万円であるのに、介護の労働者は260万円。これでは構造的な問題だと思います。そして、それ以上欲しかったら自分達で仕事を作って稼げと言うことだそうで、中にはフィットネスクラブを運営しているところもあるとのこと。

しかしこういう発想はどこから出てくるのか不思議です。介護を志す人に、商売をしろと言ってみても、うまくいく方が不思議です。お金を儲けることと、高齢者、障害者のお世話をすることとは関連性がほとんどないのです。

金儲けに専門に拘っている人たちでもなかなかうまく行かず、町の商店街を見てもシャッターを下ろさざるを得ないお店が多いのです。厚生労働省のお役人や、政府自民党、公明党の人たちの見識を疑ってしまいます。

まあとりあえず、阿南町社会福祉協議会様のホームページを見て下さい。社協掲示板と言うページで私は勉強しました。3ページ目以前です。

阿南町社会福祉協議会ホームページ

2007-08-27

田舎が活性化できるもう一つの道、社会福祉をもっと手厚くすることです

今社会福祉がどんどんきつくなって、若者が社会福祉から逃げていくという報道が良くなされています。従来は福祉は国や地方自治体の仕事として取り組まれていたものが、今では民間の仕事として扱われ、ボランティア精神旺盛の人でなければ勤めることができないようです。それに介護報酬を得るためには、書類作成作業が大変で、そういった介護以外の仕事にも人を回さざるを得ない状況でやりくりがきついということです。

人が歳をとっていくということは、自然の摂理で逃げることができません。また、障害者の方たちにしても好きで障害者になったのではありません。

こう言う人達に対する、国や社会の役割は、本来商売の的にするのではなく、少しでも普通の人に近い生活を楽しんでもらえるようにすることだと思います。

厚生労働省の調査では、全労働者の平均賃金が450万円なのに、介護の労働者は260万円。これでは生計を掛けての仕事としては到底やっていくことができないのは目に見えています。この地方の阿南町社会福祉協議会のホームページを良く見るのですが、今年も若い職員がやめていったと言うことが書いてありました。

こう言う仕事に、強い正義感と、社会奉仕の志を持って県外から就職してきたようですが、結婚を機に、将来に夢を持てなかったようです。

私も再就職職業訓練の中で、訓練の一環として、介護福祉の職場を回って見ましたが給与の低さにびっくりしました。若い男の人も働いていましたが、これで一生働いていくことはできない相談だと思いました。家庭を持てば、子供が産まれ教育もし無ければいけないし、我家もほしくなるし、老後には年金に頼らなければいけないし、そのためには現役の頃からかなりのお金が必要となります。

こう言う所に勤められるのは、主たる生計を維持する人がいて、ボランティアとして働くのならやっていけるので、そういう人だけだと思いました。まあ私達のように、子育ても、家のローンも終わり余生を人のためにささげるかと言う人もできますが、60歳にも近くなれば、今度は体力がついて行きません。下手をすると腰を痛めて、こちらが介護される側に回りかねません。

自民党・公明党連立政権は、こう言う所にお金を掛けず、新しい国作りだといって、大きな会社に湯水のようにお金を使おうと言うことですが、今回の参議院選挙でそういう方向にノーと言う判定を下されたのではないかと思います。

郵便局、役場、農協と並んで、社会福祉施設は全国的なものですから、こう言う所で若者が働けるということは、地方にとっても大変ありがたいことで、若者が生き生きと働け、結婚して生活ができ、子供ができ、その地の学校に通うということができれば、その地方の消費にも、伝統継承にも貢献できるわけで地域を維持していく上でも大事なことだと思います。

私が不思議に思うのは、自民党は銀行、企業、医師会等々から政治資金をもらっているため、その人たちのために働くのが仕事と言うのはわかるのですが、平和と社会福祉の党と自称している公明党がどうして弱者切り捨てに力を注ぐのかがわかりません。

公明党の母体である、創価学会の人たちの多くは、世帯収入も大方、普通の国民と同じレベルにあるのではないでしょうか。少なくとも私の周りの創価学会の人たちはそうだと思います。癒着や談合でぼろ儲けしているような人は見当たりません。

もしこのブログをお読みいただいている人の中に、公明党、創価学会の方がおられましたら、なぜ公明党が自民党と組んで社会福祉切捨ての方向に協力しているのか教えていただければ幸いです。きっと理由があるはずだと思うのです。

2007-08-26

寂れ行く観光地と農山村を復活し福祉増進のため、テロ特措法廃止へ

昨日の信毎を見ていましたら、外遊中の安部首相が、民主党およびその他の野党にテロ特措法延長にご理解をと言うようなことを述べていました。その横には、国の借金が836兆円と過去最高になり、所得格差では「ジニ係数」がこれまた過去最悪、0.5263であると報じています。こんな状態で、憲法違反の自衛隊をガソリンスタンドの代わりにインド洋まで繰り出し、外国の戦争に加担することは無いと思います。

自衛隊は憲法違反の存在であり、憲法上から出せないと断れば、これを否定する国は無いでしょう。あれやこれやの技術的論戦で、出す出さないと言っているよりはるかに説得力があります。

この憲法に対する態度があやふやなことは、日本が法治国家であるかないかと言う、大変重要な踏み絵となっていて、誰がどう見ても、軍隊である自衛隊を軍隊で無いからと言って増強したり、憲法に合致していると言うようなことを言う事は、世界中から日本はいいかげんな無法国家であるということを指摘された場合言い訳ができないことだと思います。

それに今までは、日米安保条約の制約があり、アメリカの言いなりになっていなければどんな制裁を受けるか判らないといった不安がいつも念頭にあり、安住るりさんの指摘される「小泉首相もアメリカの意向には絶対に逆らえない。逆らえばスキャンダルで致命傷を負う。」と言うことがもう一つの理由となって、なんとしてもアメリカの要求には応えなければと言うことになっていたと思うのですが、時代の趨勢は代わっており、アメリカ軍の駐留を拒否したフィリピンにも、イラクから撤退したスペインにも制裁を加えることなく、また、悪の枢軸と名指しした北朝鮮にも舐められ、問題解決を中国に依存したり、イラク戦争解決のため、同じく悪の枢軸としたイランの力を借りねばならないほど弱体化しており日本もこれらの情勢の変化に的確に対応していくことが政権を担当している人達に求められることではないかと思うわけです。

この間の推移を見ていますと、民主党にはアメリカから脅かされるような弱み握られていると言うこともなさそうですし、小沢さんと言う人は原則論を重んじるる人とのことですのでここで一分張りしてもらいたいものです。

憲法を改正し、自衛隊を認め、軍事力を持ってもいいということになれば、専守防衛とは言っても、まわりの国々が武器を最新のものに変えたり、兵隊の人数を増やしたりしたらそれに対応し日本も際限なくそれに合わせて軍事力の増大を計らなければならず、そのうちにアメリカのように、守るこためには先制攻撃が一番と言う理論で海外に派兵する国にならないとも限りません。

また最大の兵器は核兵器ですから、軍事力拡大がエスカレートした際、究極の選択は日本も核兵器を持ちたいと言うことになると思います。このように国を守ることを軍事力に頼リ出せば、限りなくお金のかかる、危険な方向へ進んでいく可能性があり、日本の場合、過去の歴史から、理屈抜きにのめりこんでいくと言う事実があり、平和な国作りにお金を掛けるということは何処かにすっ飛ばされてしまうと言う可能性が高いと思います。

今回の参議院選挙で与野党が逆転したことは、ようやくその危険な流れに終止符を打つ可能性が出てきたことなので、皆さんでじっくり考えて流れをより確実なものにしていきたいものだと思います。

2007-08-25

嵌められたか、確信犯か、さくらパパってどういう人ですか

選挙が終ってから数週間しか経たないのに、もうスキャンダル。昨日インターネットで調べたところでは会社の経営もしているとのこと。普通経営者なら、部下指導で気をつけなければならないこととして、打つ、買う、飲むの3つは、競合相手や足を引っ張ろうとしている人たちから狙われやすいことなので、十分注意しろと教えるものなのに、ましてや政治家になろうと言う人ですから当然のことで、どうも腑に落ちません。

民主党の足を引っ張ろうと言う人たちから狙われて工作されたか、それとも彼もその仲間でスキャンダルで騒がれることを計画して行動していたのか。この場合は確信犯です。

元々どうにもならない男だったのか。いずれにしても、民主党は厄介な男をひろったものです。

だれが彼を参議院選挙の候補として推薦したのか、だれが、彼の愛人のいる店に誘ったのか。週刊新潮にだれが話を持って行ったのか。

私の理解している限りでは、飲み屋の女性がお客を売るというのはありえない話で、仕組まれた事件と言う感じがしてなりません。

この問題を民主党が上手に処理して秋の国会を乗り切り、総選挙に結びつけた場合は、新しい国会議員がたくさん生まれると思いますが、またまたこういった問題を起こす人が紛れ込む恐れがあり、十分注意して欲しいものだと思います。

孫子の兵法でも、相手の陣地にスパイなどを送り込み撹乱させると言う方法は当然の手法のようなことが書いてありますから、これは今でも有効な手だと思います。くれぐれも注意して下さい。

2007-08-24

訂正、農水省「食糧安全保障課」新設、先ずはお豆腐が心配

昨日の記事で、各省庁間を横断した「食糧安全保障課」を作り日本の食糧確保を図ることになったようだと書きましたが、農林水産省の中で、各部局がそれぞれ行ってきた施策を統一的に策定・運営できるようにする事が目的とのことでした。(日本農業新聞、07年8月20日一面記事)

これですと、産業経済賞が心配している「バイオエネルギー対策が、農業振興に繋がっては困る」と言うこととどう整合するのかわかりません。自分の国の食料を、他国の支配を受けて確保しようと言うのはもう甘いのではないかと思います。

上記新聞には、具体的な問題として、豆腐の原料の大豆は90%アメリカ産大豆だそうですが、アメリカのバイオエネルギー政策の影響で、とうもろこし栽培に大豆の作付け面積を減らし対応しているため昨年10月には1トンあたり5万9千円だったものが今年3月には6万5千円と6千円も上がり、味噌メーカーのはハナマルキでも、高騰のあおりを受け、アメリカの農家が今までのように契約栽培に応じてくれなくなってきて原料確保に苦労しているとのこと。日本豆腐協会では、国産大豆への振り分けも十分考えられるとのことです。

これから多くの食料で同じようなことが起ると思いますので、一刻も早く手を打っていかないと大変な事態になるのではないかと心配です。

2007-08-23

バイオマスについてのホームページご紹介、地方自治体・民間任せでうまくいくでしょうか?

バイオエネルギーについてのホームページはいっぱいあるのですが、全体を分かり易く解説したページがありましたのでご紹介します。下段は農林水産省のページですが、上段のページでは、平成18年から実施した、
「バイオマス・タウン構想」と言う取り組みについて書いてあり、下段のページでは、平成19年度からの
「地域バイオマス利活用交付金(旧:バイオマスの環づくり交付金)」及び「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」について書いてあります。

昨日の農業新聞でも、地球温暖化防止に伴う、アメリカなどのバイオエネルギーの原料高騰で、食料が入ってこなくなるかもしれないと言うことで、いよいよ日本でも、
食糧安全保障課と言うようなものを作り、各省庁間を横断した食料対策組織を作ると言うようなことが載っていました。日本の場合耕地面積が少なく、食料の確保と、バイオエネルギー用の食物を作らなければいけないわけで、
ダイナミックな農業政策の変更に手をつけざるを得ない状況になってきたようです。

今朝のこの地方の地方紙南信州新聞にも
「いいだ温暖化防止の環」設立総会が開かれるということが載っていました。

この食料と、バイオエネルギーの確保は、農業者のみでなく、
土建業者さんの仕事確保としても役立つものだと思いますので、真剣に取り組んでほしいものだと思います。

一昨日、商工会議所に行ってお聞きした話では、土建業者さんの仕事がなく、お墓のお掃除でも良いので仕事をくれないかと仕事を探して歩いていると言う状況だそうです。

ただ問題は、バイオエネルギー生産の公募要領を見ますと、原則として実施主体に市町村が入っていることが必要で、どこの自治体も予算がなくヒクヒクしている状況なのに新しいことにチャレンジする余裕があるかと言うことです。

私が掴んだ情報では、現在食物を原料としたバイオエネルギー生産にチャレンジしているのは、JA全農、JA北海道(三菱商事も参加)、アサヒビールぐらいなものです。

そのため、外国では05年度1,000万キロリットル以上と言うような生産をしているのに日本では、34キロリットルという桁違いの生産しか出来ていないのではないかと思うのです。

これを一挙に挽回するためには、私が常々主張している、自衛隊の有効活用が一番だと思うのです。実施主体を農水省、経産省にして、国を挙げて自衛隊が実行部隊となり仕事のない土建業者さん、失業者のみなさんを使い、補助的に行政としての市町村が加わると言うようにしないととても効果は期待できないのではないかと危惧されます。

国が行うのであれば、国土全体の利用方法、設備投資、莫大なお金がかかるにしても投資の可能性は、お金がなくヒクツイている地方自体がやるよりはるかに大型で投資効果が期待できるのではないかと思うのです。

もう一つ心配なのは、民主党の小沢党首の発言では、今の
自民党・公明党連立政権は脳死状態だということです。そんな状況で、従来のアメリカべったりの農業政策変更をできるのだろうかと言うことです。

地球温暖化から地球を守り、日本の食料を守り、仕事を確保できる、まさに一石三鳥。
なんとしても始動してもらいたいものです。

バイオマス情報ヘッドウォーク

農林水産省バイオマス日本に向けての取り組み

2007-08-22

牛尾治郎、船山龍二、チャールズ・レイク各氏による観光立国提言

07年8月17日(金)の毎日新聞P6「論点」に、どう実現するか「観光立国」と言う特集がありかいつまんでご紹介します。

タイトル、どう実現するか「観光立国」

サブタイトル、政府は2010年度までに国内観光消費額を30兆円に増やす計画をまとめ、具体的検討を始めたとの見出しがあり、

観光立国推進戦略会議座長の牛尾治郎氏は、
① 地域固有の宝を生かす、② 経済効果を拡大する、③ 「美しい国、日本」を実現し、発信する。

観光は公共事業に代わる地域桂治の救世主にもなりうる。観光産業を含めたサービス産業は、GDPの7割近くを占めるが、生産性のおいて対米国比5割の低さで製造業の対米国比1.2倍とくらべて低い。製造業の生産性が高いのは、生産・販売の標準化。製造業の手法と成功例をサービス産業、観光産業に活用することも必要。

国民はお仕着せの金銭消費型の観光に飽きていて、魅力ある時間消費型観光を求めている。

名所・旧跡のない地域はどうすれば良いか。市場ニーズを捉えれば良い。何もない田舎も日常の生活文化が観光として評価される時代。地場のスポーツ、地場産業の工場見学、等々と組み合わせてみるなど知恵を絞る必要もある。

国の政策として、子供に親の休暇にあわせて休めるようにし、春夏休みの里帰りとは異なる家族一緒の長期旅行ができるようにして、人とのふれあい、歴史・風土の学習、自然観察の学習。観光立国が実現するのは経済拡大ばかりでなく、日本の素晴らしさを日本人自身が発見するたびでもある。としています。

JTB会長の船山龍二氏は、
「国交省に各省庁をまとめる「観光庁を地域には行政軸に観光資源をさらに磨け」と言うタイトルで、かって経済成長と共に拡大の一途をたどった国内観光は、既に成熟市場にあり、個人旅行化、旅行形態の多様化で今まで国内観光は安住の地であったが、もはや縦割り行政では限界がある。国土交通省に各省庁の政策をコーディネイトする「観光庁」のような機能を設けることが必要である。

地域においては、行政が中心になり「観光は地域のアイデンティティーを高め経済・雇用のの活性化に寄与する」と言う認識を地域住民と共有することが大事。

21世紀は国際的に代交流の時代と言われており、日本が世界の人々との往来を通じ親しまれ尊敬されることは最大の安全保障であると締めくくっています。

在日米国商工会議所会頭 チャールズ・レイク氏は、
日本を訪れた外国人旅行者は、昨年733万人で過去最高であるが、世界的に見ると32位、アジアで7位。まだまだ力を発揮し切れていないとして、数々の提言を行い、おもてなしの心が重要であると結んでいる。

興味のある方は、詳しくは07年8月17日(金)の毎日新聞P6「論点」をお読み下さい。図書館に行けばほとんどの図書館にあると思います。また、800万画素くらいのデジカメがあれば撮って来てパソコンで拡大文字で読むこともできると思います。

2007-08-21

どうする、寂れ行く観光地活性化の可能性

都会の人たちも喜ぶ農山村の活性化は、農山村自身が富を生み出してくれることですが、今まで検討してきた結果としては、バイオエネルギー生産が最も良いものであることは明白だと思います。

それでは観光復活はどうすれば良いでしょうか。私がこの間学んだことは、
まず第一に、庶民の財布が豊かになることで、余裕が出てくれば、旅に出てみようかなと言う人も多くなってくると思います。これからは分母となる人口全体も減ってくるわけですから、分子である旅に出て見たいなと思う人の割合が増えてこなければ、小さなパイの奪い合いになるわけですから、観光業は大変です。

資料1では、世帯平均所得を増やしていく対策が必要。
グラフは、年々世帯平均所得が減少していると言うデータで、この調子が続けば、ますます余裕が無くなり旅をしてみたいと言う人は減っていくでしょう。これを食い止めるには、日本の政治経済の改革が必要となります。

資料2では、日本の所得分布から、我が村、我がホテルのターゲットをどこにするか。
観光施設から見て、自分がターゲットにしたい層がおよそどの階層にいるか判断し(厳密にはこの資料からだけでははっきりしませんので、他の資料も参考にして)、対策を練る。

資料3では、国の借金が増えれば、庶民の財布の紐が閉まると言うことが書いてありますので、国の借金を増やさない、減らしていくためにはどういう政党に政権を担ったもらえばよいか、または、今支持している政党に注文をつけるかと言うことを考えていかないと、総人口の中の旅をしたいと言う分子の部分の人が増えないと言うことを示しています。

現在あらゆる観光地では、知恵を絞り、他の地域、施設との差別化に精を出していますが、このことと旅をしたいという人数を増やすこの両方に力を注がないと全体としては大きな効果を期待することはできないと思います。

資料1、こんなに減ってしまった世帯平均所得額

資料2、平成18年度調査、所得金額階級別世帯数の相対度数分布

資料3、既得権は公共事業につながる

2007-08-20

国防省事務次官問題から、日本の観光農業を守るには田中康夫さんのやり方は正しかった

一昨日の新聞各紙と、昨日の田原宗一郎さん司会の自民党・民主党討論会を見ていてすべてに通じていたのは、国政では、国民に選ばれた国会議員がすべて主導でき事務方は、反旗を翻してはいけないと言うことです。確かに政治は遊びや教育の場ではないので、国民の意思に沿って厳格に運営されるべきだと思います。今回の防衛省に関して言えば、事務次官が上司のいない間に、官房長を飛び越えて首相に直談判したというのですから考えられないことだとの意見がほとんどでした。また、防衛大臣が夜中電話したと言うのに、朝かけなおせばよいと電話に出なかったとのことですが、これも、国政それも実力行使をできる緊急時対応の自衛隊事務方トップのする事では到底無いと思います。防衛大臣のやり方に問題があったとは思いますが、特に軍隊においては、命令は絶対であり、もしその命令の内容や命令の仕方が悪ければ、それは閣議、国会、選挙で論議、判断されるべきことであると言うのが筋のようです。

そういう意味では、田中康夫さんは長野県知事時代、逆らう官僚には躊躇無くその場を去ってもらうと言う人事をしていたように思いますが、このやり方は正しかったのだと思います。県知事は県民から選挙に寄って信任を受け、事務方は県民によって信任された知事の意向を県民の意思として受け止め、その命令に従うということが求められると言うのは当然のことだと思います。

私は当時は、官僚でも意見を挟みこむのは大事なことだと思っていたのですが間違いだったようです。県政や国政は、一国も猶予がならない重大な意思決定の連続の場であるというのは当然といえば当然だと思いました。 

日本の観光、農業、農林事業もいろいろの勢力にとって死活問題として利害が対立しますから、長に立つ人たちは、しっかり選挙民の望むところを捉えて、官僚を駆使して選挙民の意思を実現していって欲しいものだと思いますが、その過程では、官僚との間で今回な様なことも多々あると思いますから大変な仕事だと実感せざるを得ません。

2007-08-19

やはり当面必要とされる田中康夫さんの力

全く暑い日が続きますね。それで、昨日午後も図書館に行き新聞を読んでいたのですが、

自民党が参議院選挙の総括をしていてその中で、地方で負けたのは、地方にお金をばら撒くのを控えたのが敗因の要因の一つであるので、見直す必要があるとか、代わりの仕事を出さなかったのが拙かったのだとか、喧々諤々の議論が出ているようです。

その他にも、防衛省事務次官の問題もいっぱいありましたが、今日は上記の件に絞って書きたいと思います。

今度の選挙では、自民党の党員である農民や土建業者が活発に動かなかったと言う話はテレビなどでも報道されているところですが、いくらでたらめな自民党・公明党連立政権でも、国の借金がとめどなく膨れ上がっていくのは放置できないと公共事業を絞り込まざるを得なくなり、その結果地方の不要不急の仕事に無制限にお金をつぎ込むことができなくなってきたのですが、その結果お金が地方で回らなくなって、いくら選挙運動で自民党を応援しても、その見返りが無いのではバカらしくてやっていられないと言うわけで、今回の結果になったようです。

けれどもそうだからと言って、また元に戻してしまったのではそれこそ国が滅びます。

代わりの仕事を作ればいいと思うのですが、何をさせればいいかと言う問題で、私はバイオエネルギーの元になるスイッチグラスとかその他の植物を荒廃していく農山村で大量に作る研究をするとか、食糧生産を国の施策として行うことが当面できる対策ではないかと思うのです。

また大事なことは、今回の選挙で国民の生活を崩壊させないと言うことで民主党をはじめとする野党が勝ったのですが、この公約を実現するためには、昨日も書いたように15.3兆円も必要と言うのですから、野党各党のあれやこれやの違いがあっても、まずは選挙公約の実現をいくらかでも果たして貰うためには、資金の確保がもっとも大事です。

それには、消費税を増税しての対策は考えられませんから、今ある予算枠の中から捻りだすと言う方法しか手は無く、民主党を含め他の政党内で、この経験をした人は田中康夫さんしかいないと思うので、彼を中心に法案を作り、びしびしと手を打っていくというのが一番確かな方法だと思うのです。

ただ、田中康夫さんは組織的にこれらを行うのがあまり上手だとは思いませんので、民主党が中心となり防衛しながら自民党・公明党に改革を迫って行ってもらわないと効果のあることも長野県の経験のように潰されてしまうということになりかねません。

秋の国会は大変私達普通の国民にとって大事な国会になると思いますので、多くの国民の皆様の監視が大事になってくると思います。

2007-08-18

民主党は新党日本、田中元長野県知事と力を合わせて下さい

昨日図書館で産経新聞を見ていたら、「民主党の政策は良いことばかり並べているが、費用が15.3兆円以上必要になる、どうやってこのお金を捻出するのかと言った記事が書かれていました。

ここで、出番は田中康夫さんだと思いました。すでに今年の予算は執行中ですが、この中でも、談合を防止し適正価格で執行させるだけでも15兆円位のお金は浮かせられるかもわかりません。ここで実績を作れば、来年度の予算編成を政権交代後の新しい内閣で作れる可能性も出てきます。この時は、不要不急の公共事業を予算に組まないということもでき、民主党やその他の政党が主張する予算案を成立させることが可能となるわけです。

けれども、今回選ばれた人達にしても、次の総選挙で選ばれるであろう人達にしても、政治家としての経験は浅く、頭の良い官僚を使い切るなどと言うことは到底期待できず、当面官僚の言いなりにならざるを得ない人たちを多数あちらこちらの要所に配置せざるを得ないと思います。

その点、田中康夫さんは長野県知事として6年間、自民党はもとより、長野県の財界人と切った張ったを経験し、実績を上げてきた人です。15兆円と言うお金も、地方に配分した公金より浮かせて成果を出さざるを得ない政策もありますから、地方自治に詳しく、官僚が何を言おうが6年間の経験から、言いなりになる人ではなく、政治家がリードして政策を実現するということがで切る貴重な人だと思います。

こうすることにより、今回当選した人、これから選ばれてくる政治家として未経験な多くの新人の育成も可能になってくると思います。

田中康夫さんは、お金を節約する名人と言うことでは、どこの誰も否定する人はいないと思いますので、ぜひこのチャンスに力を発揮して欲しいものだと思います。

2007-08-17

中曽根元首相の言う毛沢東のやり方で日本再生にチャレンジしたら

皆さま、楽しいお盆だったでしょうか。私は母の待っている生まれ故郷に戻り、子供たちや結婚した子供と孫、子供の友達と、母を中心に賑やかなお盆でした。新盆お見舞いも数軒あって、ぐるぐると生まれ故郷を回ってみたのですが、寂しくなってきています。どうすれば若者を惹き付けられる村に変われるか、重要な時期になりかかっていると思いました。

新聞には各地の盆踊りの様子や、伝統的な行事の様子が掲載されています。また、我がの娘は私の故郷に来る前に、岐阜県の郡上に行って見てきて感動していましたが、そういった各地が生活の場として若者に受け入られることが大事ですから、それにはどうやって収入の道を作るかがとても大事なことで、親類の家でもこのことが話題になりました。

そこで思い出したのが、
参議院選挙後の読売新聞で、中曽根元首相が、橋本五郎さんとの対談で、小沢民主党党首をべた褒めに褒めていたことです。

それは、今度の参議院選挙の戦い方が、農村部から攻めていることで、この戦い方は中国の毛沢東の戦い方と同じで、「農村から蜂起し、都市を攻める」と言う方式と似ているとのことです。実際今まで自民党が圧倒的に強かった農村部も、もはや限界と言う状況になってきている時期と重なってきていることもあると思いますが、たいした男だと、べた褒めでした。司会者の橋本五郎さんも小沢民主党党首がこんなに褒められたのを聞いたことが無いと話していました。

これからの日本のたて直しは、これと同じで、従来の考え方ではなく、(工業都市からではなくて)見捨てられつつある農山村から、エネルギーと、食料の確保、世界をリードできる新しい技術の開発と確立を計ると言うことを考えた方がよいのではないかと思いました。エネルギー問題は地球温暖化対策としても世界的な問題であり、日本が技術的にリードできるようになれば この技術により世界に貢献でき、その見返りも十分期待できるものと思います。また、工業製品については、今「BRICS」ブラジル、ロシア、インド、中国が工業国に発展しつつあり、最近ではそれに加えて「VISTA」ベトナム、インドネシア、サウス・アフリカ、トルコ、アルゼンチンが追い上げてきており、すでに今ある製品では人件費が1/10とか1/20と言うような所とまともな競争をしても勝負にならないことは目に見えています。あらゆる要素技術で世界一となり、新技術開発もどんどんしていくというようにしなければ、資源の無い日本が立ち行かないことは理の当然だと思います。政界再編もこう言う流れの中の一つかもしれません。

2007-08-12

帰省ラッシュを見てバイオエネルギーを考える

昨日は、名古屋でお通夜があり、久し振りに高速道を走りました。東名高速などは渋滞情報が出るくこらい混んでいて、休憩によったいくつかのパーキングエリアは車を留める所を探すくらいでした。地球温暖化とかガソリンが高騰してきて、もうじきガソリンが地球からなくなるのではないかとか、そのためには、電車やバスで行かれるところは極力公共交通機関を使おうと呼びかけはなされているのですが、実際自分のこととなると、車の便利さには勝てず、家の前から式場まで夫婦で車に乗って行ってきました。実際公共交通機関を使えば、3倍の時間はかかります。

地球温暖化を押し進める二酸化炭素と言うことですが、高速道路を走っている車の大群を見ると、もう日本も車が無くてはどうにもならない社会になってしまったと感じます。しかしガソリンは地球に眠っていた限りある資源で、一旦燃やしてしまったガスを自然に再生して使うことができませんので、再生が効くバイオエタノールは地球がある限り人類の役に立つエネルギーと言えそうで技術立国日本、エネルギー自給率4%の日本としてはもっと研究を加速して欲しいものだと思うのですが、民主党や、社民党、共産党の政策がどうなっているか心配です。自民党・公明党の連立政権では、経産省の心配している「バイオエネルギー対策が、農業振興に繋がっては困」ると言うスタンスですから大きな期待は無理でしょう。参議院で多数党となった政党がこの縛りにこ拘束されていないことを願うばかりです。そういう意味でも、テロ特別対策措置法が9月の国会でどうなるかが大きな試金石になるのではと思います。

安住るりさんのコラム「戦後レジーム」と言う記事にあったような「小泉首相もアメリカの意向には絶対に逆らえない。逆らえばスキャンダルで致命傷を負う。」ということが、参議院野党にはないということの証明になるわけです。そうであれば、外国の意向に左右されずバイオエネルギーの研究に打ち込んでいく政府の誕生も期待できるのではのではないかと思うのです。

こんなことも考えながら高速道路を走ってきました。

なお、明日から16日までこのブログもお盆休みさせていただきます。

2007-08-11

郵政民営化は、今後の日本の食糧、エネルギー自給率向上展開を難しくする

第三に、地球温暖化対策、今後の食料、エネルギー対策展開を難しくする
今まで書いてきましたように、日本の食料自給率が40%を切っている。エネルギー自給率は4%。独立国としてはなんとも頼りない数字ですが、今後農山村はこの両方にとって重大な役割を担うことになると思います。

エネルギー問題では、原子力発電はまだ耐震問題に象徴されるように技術的に未完成なもの。風力発電は台風に対する技術的問題が未解決、その他たくさんのエネルギー対策がなされていますが、アメリカ、フランス、ドイツ、中国、ブラジル等々では、石油、ガソリンに変わるエネルギーとしてバイオエネルギーの検討が進行しています。

日本は今ようやく手をつけたと言う状況ですが、農山村の荒廃の防止対策、地球温暖化防止対策、食料自給率の向上などと合わせて考えると、バイオエネルギーの増加が一番良いのではないかと思います。

一番問題になるのは、経済産業省が、「バイオエネルギー対策が農業振興に繋がっては困る」と言うことですが、そんなことを言っていれば、上記の対策はいつになっても手がつけられません。日米安全保障条約はどちらかの政府が一方的に条約破棄の通告をすれば1年後には条約で縛られていたことから開放されるのですから、手を打つべきだと思うのです。

自民党・公明党連立政権は、日米同盟に少しでも冷や水をかけることは、日本の安全と経済にとって致命的な打撃を受けると思っているようですが、今回、テロ特別対策措置法を廃案にできた場合どうなるかはっきりすると思います。

食料とエネルギーの問題でアメリカの縛りから解放されたらどうするか。独自の食料対策として、WTO問題も日本の独自の政策で対応し、放置された遊休農地農地活用を計り(少規模な平坦遊休農地では、集約農業を推し進めながらも少しでも食料輸入を減らすことを推し進め)、エネルギー問題では、日本の地形から、、今は草ぼうぼうの傾斜地にある畑や、水田の畦、大きな河川の堤防、高速道路の法面、鉄道の法面、膨大な量のてっ果される果物、膨大な廃材、間伐材のエタノール化。

およそ繊維が取れるものは全て燃料に転化することにより石油の輸入を極力押さえる。従来とても農産物を作っていては採算に合わなかったところで、スイッチグラスのようなほとんど栽培に手のかからないと言う草を育て、燃料に転換して得られた燃料で機械が入るところでは機械で少ない人数で安いバイオジーゼルエンジンを使い農産物を作る。

実際にこのような状態まで持って行くのには、インターネットで調べたところではたくさんの検討課題があるようですので、採算にのるまでは、人の面では、自衛隊の人たちや、公共事業削減で仕事の無い土木建築の人達に仕事をしていただければ、憲法を守るということや、天下りや談合により、不要不急の工事や建設を計画したり、適正価格の倍に近いと言うような無駄なお金の支出を抑えられ一石ニ鳥にも三鳥にもなるのではないでしょうか。また、採算に乗る状況になってくれば、地方で農業を復活させたり、、Uターン、Iターンなどで人が増えてくると思います。こう言うことにより、日本の食糧問題やエネルギー問題が少しずつ改善され、地球温暖化防止にも貢献していくことができるのだと思います。

このようにこれからの日本にとって、非常に重要になってくる農山村の大切なインフラである郵便局の機能を無くしてしまうと言うことは、先を見た政策とは言い難いものではないでしょうか。インフラが整備されていなくては、来たいと言う人まで二の足を踏んでしまうと思います。ダイナミックな日本変革の拠点にしなくてはいけない農山村を潰してはいけないと思うのです。いかがでしょうか。

2007-08-10

郵政民営化が進むと田舎の消費が減り、伝統的文化が消えていく

郵政民営化推進により、困ったことが起きた第ニ番目の問題は、地域から人がいなくなってくることです。

第二は、地域の消費を落とし、祭りなどの足を引っ張る
これは合併による、役場の職員減、合理化による農協の縮小も同じことが言えます。この2年数ヶ月各地を回ってお聞きした話や、実際見たところでは、合併により役場、郵便局、農協から人が減り、売上が落ちてしまった。また、若者が減っていくのでお祭りの準備に参加する人が減ってきて、従来1週間ですんでいたものが1ヶ月以上かかるようになってしまった。郵政民営化と直接関係はないのですが、合併により従来は役場の人たちが住民と一緒にできたのに、合併により、○○町祭りと言うような地名のつく祭りには役場として参加できなくなった。従来は町のマイクロバスも動員できたのに使えなくなって規模を小さくした。と言うように、郵便局の場合も、規模が縮小され人の数が減れば、地域の消費は減り、地域の活性化、伝統的文化継承の担い手は減り寂れていくばかりでしょう。

一番問題は明日の、これからの日本を食料確保、エネルギー確保と言う観点から、農村部の再開発を進めなければならない時、若者がいなくなっていて、インフラが破壊されていては新たに人に来てもらうということも難しくなってくることだと思います。

2007-08-09

民主党さん頑張って!郵政民営化法凍結し田舎を守って下さい

昨日テレビのニュースを見ていましたら、今年10月より施行される郵政民営化法を凍結しようと言う報道がありました。元に戻るなら大賛成です。

天竜峡や南信州の活性化についてきわめて重要だと思いますので、数日にかけて、この郵政民営化法案廃止問題を考えたいと思います。

第一日、高齢者の自立を不可能にする
第二日、地域の消費を落とし、祭りなどの足を引っ張る
第三日、地球温暖化対策、今後の食料、エネルギー対策展開を難しくする

皆様のご意見をコメントいただければ幸いです。

郵政民営化と言うことで進められてきた問題は、私の周りではいくつかあります。

まず第一は、高齢者の自立を不可能にする
私の母は現在86歳で一人で郵便局に行き年金を受け取りに行けないので、郵便局に電話をして郵便局員さんに来てもらい書類を作って持ってきてもらうか、私が帰ってきた時、母を郵便局に連れて行って本人確認してもらい下すかでしたが、郵政民営化が進み始めたら、今までの郵便局は人員を縮小し、金融担当部門は本局に移り、今までは、郵便配達と金融担当と言う区別は無かったようですから、配達の人が母の所に寄って貯金を下す書類の手続きができたようですが、民営化に伴い金融の人、配達の人は別々の人になるとのことで金融担当の方は、本局で電話受けてから順番に来ていただくので今まで通りに気楽に配達のついでにと言うことができなくなり、日を打ち合わせて来ていただくということになります。以前は私が下す場合でも、近くの郵便局に母からこれから息子がお金を下しに行くからと電話をしてもらえば下してくれたのですが、いろいろトラブルがあったらしく本人確認してからでないとだめだということで、母を連れて行くわけですが、86歳の母には郵便局の階段の昇り降りがつらくたいへんでした。それに加えて、近くの郵便局が使えなくなると、本局まで行かねばならずバスで行く場合は往復1,000円以上になりかなりの負担増になります。それでやむをえずATMカードでとしたわけですが、ATM装置が無くなってしまい、やはり本局まで行かなくてはいけないということで、過疎化していく地方での高齢者の自立を破壊するものです。農村の活性化といっても、今農村を支えているのは高齢者ですから自民党公明党は何を考えているのかと疑ってしまいます。

2007-08-07

横川郷で義母、義妹夫婦と一泊目、フランス料理を楽しむ

以前ご紹介しました南信州阿智村、横川郷で昨夜は一棟貸しの民宿をお借りし、妻の母、妹夫婦5人で「ふるや」さんと言う民宿で泊まってきました。朝3時に目が覚めたので家に帰ってきてブログの更新です。

昨夜は少し曇っていたので満天の星空と言うわけには行かなかったのですが、それでも東京からすると星がいっぱいで東京から来た家族は星空を眺めていました。

一棟貸しなので、飲み物食べ物は持ち込み自由で時間まで持って行ったお酒を飲み、近くの休憩所「山楽庵」さんで夕食を予約してあったので生ビールを飲み、地元で取れた食材をふんだんに使ったフランス料理でお腹いっぱいになって民宿に帰り私はぐっすり寝てしまいました。

山楽庵さんは飯田市内のフランス料理店を経営していて、今は息子さんにあとを譲り、生まれ育った横川の里起こしに力を入れています。フランス料理に地元の食材をどのように使うか研究されているので美味しさは抜群です。今日の夜は庭でバーベキュウとのこと楽しみです。

今ではこの村には数軒しか人はすんでいないのですが、バイオエタノールの研究が進みスイッチグラス等の需要が増えてくれば、また多くの人が帰ってきて賑やかになるのではないかと期待されるところです。

民宿ふるやさん、お休み処山楽庵さんご紹介ページ

なお、上記ページからバス案内ページへのリンクが切れていましたので、後日調査してご紹介します。

2007-08-06

徹底的に国政の無駄を省くには田中康夫前長野県知事の経験を生かす

昨日も書きましたように、安部自民党内閣の言うような税金の投入による経済界のてこ入れをして世界的な激烈な経済戦争に力をいてれて、財政状態を良くしようとしても全く功をなさないであろうことは過去11年の実績からして明らかです。

まずやるべきことは、予算の見直しをして無駄なことは切り捨て、談合や、天下りを無くすことだと思います。これなら、日本独自でできることなので、(多分これらをしても、日米安全保障条約で縛られないと思うので)参議院が主体となって諸法案を出し衆議院も巻き込んでこれをやる。長野県での実績からして一番確かなやり方であると思いますので、参議院で最大勢力である民主党と他の野党と組んで参議院から法案をどしどし提出して衆議院で国民の前で徹底的に議論してもらう。こうしないと、選挙で民主党の掲げたたくさんの公約もほとんど財政の裏づけが取れないまま、やはり自民党でないとだめかと言うことになってしまうのではないかと思います。

田中康夫さんは頑張ったのですが、与党になってくれたのは共産党だけと言う状況で悪戦苦闘をしていました。どうしてなのかと飯田地方の有力者にお聞きしたら、県知事は県民が直接選ぶが、県会議員、地方自治体の首長、議員は、地元の各組織を動員して選ばれる。それらの親分は過去どっぷりと談合と馴れ合いで名を成し財を成しそのお金と組織に乗っかって選ばれている。田中前知事のように直接県民に意見を聞くというようなやり方ではうまみがなくなってしまう。だから必死で潰しにかかっているわけだと言うのです。私が個人的に思いますのは、最後の決め手が銀行。銀行すじ、銀行と言うものは確かな借り手がたっぷりとお金を借りてくれなければ旨みがないですから、県がお金の使い方を絞り込んで借金をしなくなれば儲けは減るばかりです。田中知事の前の知事はあまりにも多く借金を抱え込んで、銀行すじでさえもこれではだめだと言うことで、田中前知事を応援したのですが、最後は見捨てました。

田中さんは組織を動かすのが得意でなかったようですので、参議院の各政党と組めば、民主党のように小泉前首相が言ったように基盤も政策もほとんど自民党と同じような党であれば、国民の監視の目がしっかりしていれば、田中さんが孤立してしまうことも無く緩やかであっても変化させることは出来ると思います。

国民には、党首会談などで直接見解を述べることができますから、それを聞いた国民が民主党や他の政党を監視していれば良いわけです。

田中さんは小説家で生一本という感じでしたが、世の中いろいろの階層があり、利害も対立しますから、組織的に動かなければ理想論も理想に終わってしまうと言うことだと思いますので、ぜひこれからは参議院で上手く働く場を作っていってほしいものだと思います。

新党日本ホームページ

2007-08-05

天竜峡、南信州にとって必要な戦後レジームの解体3、経済農業従来のやり方を変える

日本の経済、寂れ行く観光地、農産村を活性化するためには、日本は日本独自の気候、風土、歴史に立脚した方法で状況にマッチした対策を立っていかないと効果が出てくるはずは無いと思います。それにしても、昨日の安住るりさんのブログにあったように、もし日本の政治家がアメリカに弱みを握られていて、動うきが取れないという場合、動きの取れる政治家(アメリカとのしがらみのない、なれ合いのない政党)に国政を担当していただかないと思い切った手は打てないでしょう。

差し迫った問題は、社会福祉、教育、荒廃する観光地、農山村、その他いろいろあると思いますが私の身の回りではこのくらいです。

これらに対応するにはお金が必要であることは間違いの無いところですが、どのようにしてお金を捻出するか。バブルがはじけるまでは、日本は好調の一途ではないにしても、全体としてみますと右肩上がりの経済成長を遂げてきてダム論などが大手を振ってマスコミで通っていました。しかしバブルがはじける頃から、国の借金は増え続け、昨年末800兆円を越えてしまい、世帯平均所得も下がり続ける一方。これに伴って、虐待件数は増える一方。自殺者も増える一方。子供の自殺者は昨年過去最高とのこと。食料自給率は40%を切り、エネルギー自給率に到っては4%。いたるところで、格差が叫ばれこのまま安部首相の言うように、産業界にお金を突っ込んで、産業界を元気付け税収の伸びに期待して良いものか真剣に考える時だと思います。

過去の実績では効果が出ていません。国民が国債を買ってくれないので、銀行金利を下げ続け、そのお金を企業に貸して企業に有利にしたにもかかわらずその効果も出ない。また憲法を改正し、自衛隊を軍隊にして軍需産業を育成し税収を伸ばしていくことも可能なのかもしっかり検討する必要が有ると思います。

何故こんなになってしまったのか、国際的な政治経済状況の変化に対応できなかったわけですが、それもこれも、日本が自由に経済政策や、農業政策、エネルギー政策を打つてれ無いために起こったことだと思います。政治家はともかくとして、官僚の中には十分世界の変化に気がついていた人はいると思います。

戦後レジームの解体として国民に対して必要なもう一つは、できそうも無い経済界の活性化で税収を上げ、福祉などにお金を投入し、借金を返し日本の復興を図るなどと言うことは、実績からして無理なので、発想を逆転させて、徹底的に無駄を省き、GDP公共事業40兆円~50兆円より20%~30%程度のお金を浮かせる。テロ特別措置法など、アメリカ追随の法案は拒否して日本国民ののために使う。
根本的な治療である日米安保条約破棄などはできなくても、国内だけでできることは徹底してやるということにより数兆円のお金が浮くのでこれを国民に回す。

レジームの解体と言うほど大袈裟ではないのですが、今回は、参議院選挙で与野党逆転ですから、できる可能性は出てきました。国民的監視の目がしっかりしていれば、次の総選挙で与野党逆転の実現を可能にする事態もありうるわけで、民主党がここで腰砕けにならないためにも、国民の監視の目が必要になるわけです。

2007-08-04

安住るりさんの戦後レジームの断末魔、飯田市第19回アフィニス夏の音楽祭

戦後レジームについて調べていたところ、安住るりさんのコラム「戦後レジーム」と言う記事がありました。この中頃に「小泉首相もアメリカの意向には絶対に逆らえない。逆らえばスキャンダルで致命傷を負う。」と言うことが書いてあり、日本の自民党政府が過去けしてアメリカに逆らうことが出来なかった理由はこれだと思いました。戦後60年、日本とアメリカの間には国民に明らかに出来ないいろいろのことがありうると思います。それが何かは、今後の歴史の進展の中で判ってくると思いますが。その外、アメリカが世界戦略を方向変換してその一環として今度の参議院選挙をとらえているのではないかと言うようなことも書いてありました。ぜひ詳細をお読み下さい。
コラム 安住るりさんの「戦後レジーム」の断末魔

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世界で活躍する音楽家と日本のプロ・オーケストラ団員とのレッスン風景を楽しめれる催しです。音楽の好きな方にはとっておきの機会だと思います。
2007年8月20日より28日までです。詳細はホームページをご覧下さい。

第19回 アフィニス夏の音楽祭ホームページ

2007-08-03

南信州最大のイベント、いいだ人形フェスタ始まる8/2~8/5

もっと早くご紹介しておけばよかったのですが、私自身があまり人形劇と言うものを解する事ができませんのでついつい遅れてしまいました。

世界中から毎年劇団が集まり、南信州の120箇所ほどで、350のステージを展開。
子供の小さい時はとても良い勉強の場であったと思います。詳細は下記ホームページをご覧下さい。

なお、8月4日には、午後7時から9時まで飯田りんごんと言うお祭りがあり、丘の上商店街はどこにこんなに人がいたのと言うくらい賑やかになります。

飯田に来られたら、温泉も、果実も、天竜峡船下りもいっぱい楽しんでいって下さい。
いいだ人形フェスタホームページ

2007-08-02

戦後レジウムの解体2、日米安保条約の廃棄 桃1個43円の写真です

I.jpg憲法を守り自衛隊をなくし、日本が独立国として動けるようにするには、アメリカによる強力な鎖、日米安保条約を廃棄しないと動きが取れません。

すでにアメリカもかっての勢いは無く、フィリピンがアメリカ軍を撤退させたり、イラクから撤兵、スペインも同様。以前ならこんなことをすれば、あらゆる手段を使い制裁にのりだすところだと思うのですがそれができない。それどころか盟友イギリスさえも撤退の動き。北朝鮮問題も中国に任せざるを得なくなり、イラク問題も悪の中軸と非難しているイランの力に頼らざるを得なくなってきている。そういう世界情勢の中で日本が戦後60年経った現在、アメリカにべったりしているということがわかりません。

今後もアメリカについていくことで日本の国民の生活が向上すると言うなら話は別ですが、4,000人の方々にこのブログを通じて、また、私が今まで調べたところでは、アメリカ軍の日本駐留で、日本が得をしたと言う事例はありませんでした。核の傘と言うのも日本の政府やマスコミが国民にそう思い込ませているだけで、世界的に見て、アメリカが核の傘になった事例はありませんでした。

日米安全保障条約があるために、憲法違反の自衛隊を持たされたり、日本の防衛はしないで外国に出かけたり、アメリカの兵器を買わされたり、思いやり予算などと言って外国に基地提供、挙句の果てに、本来日本にあってはいけない基地の移動に、沖縄県民のためだと言って基地移転費用まで出してあげるというでたらめな話しを受け入れる。

それに経済、農業、あらゆる分野で動きが取れない状況になっていますが、食料自給率、エネルギー自給率を低く抑えられ、アメリカのいう通りにしなければ日本が立ち行かない状況に押し込まれていると思います。

バイオエネルギー対策が遅れているのは経産省によれば、この対策が農業振興につながっては困るということらしいのですが、地球温暖化対策と言う地球規模の問題と共に、実際に石油輸入を続けられるかということが問題になりつつある現在そんなことを言っていたら大問題になります。

ガソリン代が上がりましたが、これが、地球上の石油枯渇の現われだという情報もあります。従来OPECは石油が上がりだすと増産で対応してきたのに今回は何も手を打てない状況。もう原油がないのではないかと言うわけです。巨大油田は1967以降発見されていないとのことですから確かにそうかもしれません。地球温暖化対策と共に、実際の経済生活を支える石油に代わるエネルギーの開発をおろそかにしていいはずがありません。

今回の参議院選挙で明らかになったように、多くの国民は怒りも限界に来ています。もう今までの自民党・公明党政権の人たちでは、今まで利権で生きてきた人たちによって牛耳られてきたのですから手の打ちようはないでしょう。多くの国民に良いようにするという手を打とうとすれば、政治資金をたたれ、自分たちの政治生命がなくなってしまいます。

しかしながら国政は圧倒的多数の国民を守ることですから、談合と天下りをやめさせると言う断固とした手を打っていかなくては日本は駄目になっていくでしょう。

日米安全保障条約の廃棄が一時的には混乱があると思いますが、多くの国民のための戦後レジウムの解体の一つと言えると思います。

これにより不利益を被る人もいますが、そういう人達は生き馬の目を抜くと言うくらい闊達な人たちですから、今までのようなぼろもうけはできないにしても、少し我慢をしてもらい政治経済で国民をリードしていって貰いたいものだと思います。

写真は、飯田の選果場で出始めた桃の格外品です。7個で300円。形は悪いですが美味しさは変わりません。これからこう言う格外品が、梨、柿、林檎、葡萄、いっぱい出てきます。飯田近辺は給料が安いのですが、これに野菜など農産物が安いので大変助かりますが(子供のおやつには、食べたいだけ食べさせることができます)流通経路の改革をして、農家の手取りを増やすということも考えていく必要があります。課題は山積みしています。

2007-08-01

マムシの写真つき☆清内路くらぶ☆ ビレッジャー通信 19号でました

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ふるさと村自然園で3食付き日給5,000円のアルバイトがあるそうです。夏は何をしてすごそうかと言う人には朗報です。ご検討下さい。

┏ 清内路の山里から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ◆ビレッジャー通信◆ 19号
┃清┃内┃路┃く┃ら┃ぶ┃ 清内路をみんなで楽しむために
┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━ 2007.7.31

 今年も早いもので半年が過ぎようとしています。
 清内路ビレッジャーの皆様、お変わりございませんか。

 清内路村は台風4号の被害も少なく、去った後は一気に夏が到来したような
日々が続いています。
 26日、愛知県豊山町の夏祭りに参加してきました。多くの皆さんに清内路
の野菜や昆虫などを買っていただき「来年もまた来てね」と声をかけてもらい
ました。野菜は、冷えた一番清水に浮く…沈むトマトやキュウリをその場で食
べていただきました。(※浮く野菜よりは沈む野菜の方が実が詰まっていて美
味しいんですよ)
 また、お客さんに沢山集まってもらえるように最近捕まった「マムシ」を2
匹持って行きました。さすがに豊山町の皆さんは生で見たことはあまりないよ
うで、興味津々と言った感じでした。マムシのお陰で売り上げも伸び、私の家
から持って行った「イモリ」も評判が良く売れてしまいました。
 ちなみに「マムシ」を「ほしい」と言う方はいませんでしたが、この「マム
シ」ペットとして飼うには県知事の許可が必要ですので覚えていてください。
 それでは、今月のニュースです。

◇◇合併関係情報◇◇

●阿智村議会と清内路村議会の間で検討が行われています。

◇◇イベント情報◇◇

<ふるさと村自然園情報>
 高原荘がリニューアルオープンしました。
 店内外には、清内路産の野菜が並び、高原荘裏側には「流しそうめん」がで
きる施設も完成しました。標高が高く1日の寒暖の差がある清内路村の野菜は、
実が引き締まり甘い実が凝縮された新鮮な野菜ばかりです。それも、朝取りた
ての野菜です。お近くにお越しの際は是非お寄りください。
 また、ふるさと村自然園ではアルバイトを募集中です。3食住み込みで、毎
日涼しい風を感じながら、美味しい水が飲めて日給5000円です。興味のあ
る方は、ふるさと村自然園の平床さんまでご連絡ください。(電話:0265
-46-2525)

<盆踊りが開催されます>
 8月14日、恒例の盆踊りが清内路村の上下両公民館で行われます。
小さな村の小さな盆踊りですが、昔からの変わらない雰囲気が味わえます。
当日は、あっと言う間に売り切れる五平餅や、焼き鳥、生ビールなどなども
あります。踊れなくても雰囲気を楽しむだけでも面白いですよ。

◇◇村の動向◇◇

☆「ふきまい会」が中国へ
 2008年北京五輪のプレイイベントとして中国で開かれた音楽祭に、コカ
リナ演奏で「ふきまい会」のメンバー6人が出演しました。
 今回の演奏は2004年におおまき(小黒川のミズナラ)の枝が折れた際、
村民がコカリナ作りをコカリナ奏者 黒坂黒太郎さんに依頼したことがきっか
けで交流が始まり、今回黒坂さんから誘われて参加が決まりました。
 音楽祭では、世界各国の方と交流され有意義な時間を過ごすことが出来たよ
うです。また清内路村のPRもしっかりやっていただき、今後の活躍にも期待
したいと思います。

☆「はなもも会」がハナモモ水まんじゅうを開発
 「はなもも会」は今年2月に設立。ゴールデンウイークには、ハナモモを利
用したまんじゅうとようかんを開発し販売しました。これが大変好評で、今回
は飯田市内の菓子店に水まんじゅう作りを依頼し、完成しました。
 つややかな水まんじゅうの中に、ピンクの花が美しく、口に入れると、あん
の甘さに塩漬けの花が良いアクセントとなり、大変美味しい水まんじゅうとな
りました。
 今後の販売方法については検討中ですが、菓子店と打ち合わせ今夏中に一番
清水で販売したいと考えています。

☆「おおまきの会」が発足
 「おおまき」の名前で親しまれている国指定天然記念物「小黒川のミズナラ」
を末永く守ろうと、住民有志18人がボランティアグループ「おおまきの会」
をつくり、25日に設立総会を開きました。
 周辺の草刈りなどを定期的に行い、村の宝としてアピールしていきます。
 今後も参加者の募集を引き続き行いますので、興味のある方は清内路村教育
委員会(電話0265-46-2001)までお問い合せください。

◇◇今月の1枚◇◇

☆ニホンマムシ
 今月は少し変わった写真です。今年は清内路村でマムシがよく発見されてい
ます。先にも書きましたが、捕まえたマムシを豊山町へも持っていきました。
こんな時しかマムシについて勉強することもありませんので、今回は清内路村
に住んでいる動物と言うことでマムシを紹介します。ちなみに1名噛まれて入
院しています。皆さんも気をつけましょう。
 和名:ニホンマムシ
 種類:爬虫類 有鱗目 クサリヘビ科
 全長:45~70cm 体形色:赤褐色や茶褐色、太め、頭は三角形
 食 :ヘビ、カエル、ネズミなど
 生態:平地から山地の森林、薮に住んでいます。水場周辺に多く出没し、時
 々周辺の田畑にも出没します。繁殖は8~9月あたりに交尾し、翌年
 の8~10月に5~6匹もしくは10匹ほど産みます。ヘビでは珍し
 く胎生です。毒は筋肉や血管を破壊する血液毒が中心。年間約300
 0人の人が噛まれ10名前後の方が亡くなっています。毒の強さはハ
 ブよりも強いそうです。

◇◇清内路の昔話◇◇

清内路のむかしばなし

 先月より清内路村に伝わるむかしばなしをお伝えしています。
 清内路村の方言をそのまま掲載しています。意味を書いてありますが読みに
くいかもしれません。ご了承ください。
 感想などをお寄せいただけると助かります。

清内路村教育委員会 担当:野村

第2話「六部とキツネ」
 むかしむかし、あるところに「いちろくやでんべえ」という宿屋がありまし
た。あるところといっても、役場のでんべえ坂のところです。
 朝9時頃、木曽の方から峠を越えて1人の六部がやってきました。そして、
そこら辺に遊んでいる子供たちを見渡しながら「おい、坊またち(子供たち)
ここらに、人を泊める宿屋はねえか。」と言いました。子供たちがけげんな顔
をしているのを見て、「おい、坊またち(子供たち)、人を泊めるうちはねえ
か。」と聞きました。
 そしたら子供たちの1人が「あそこに『いちろくやでんべえ』っつう(とい
う)、家がある。」と答えました。
 「『いちろくやと』言うのだから博打をしているかもしれない。」と思いな
がら、そこの家に行って泊めてもらうことにしました。
 六部は、朝早く飯田の方まで行く予定がありましたから朝とう(夜明け前)
少し明るくなった頃に、『いちろくや』の家を出ました。家を出ると、トット
ットットットッと急ぎ足で歩きました。
 梨野峠の下の押し出しのへらべん石(平たい石)のところまできた時のこと
です。へらべん石の上に、どでけえ(とても大きい)こげ色(金色)のキツネ
が寝ていました。よせばいいのに、六部は、背中の箱からほら貝を取り出して、
キツネのそばでブウーっと吹きました。するとキツネがびっくりして、山の上
の方へすっ飛んでいきました。六部は「イヤー、キツネのやらぁ(野郎)びっ
くりして飛んでったなぁん(なあ)」と言って、キツネが飛んでいった方を見
てしばらくして梨野峠へ向かいました。
 梨野峠を越して、半分ばかり下って、山の神と言って蛇神をまつってあると
ころに着きました。
 すると、にわかにメソメソメソメソとあたりが暗くなりました。
「コリャおかしいなあ、こんなに暗くなるわきゃねえがなぁ(わけがない)し
ょうがねえや、日が暮れたで(から)これじゃあ山本までいけんど(行けない)
。」と、ひとりごとを言いながら、あたりを見回しました。
 でっけえ(大きい)杉の木が目にとまったので、その杉の木に登って一晩泊
まることにしました。
 夕方のことです。
「なぁまいだぶ(なむあみだぶつ)なぁまいだぶ(なむあみだぶつ)。」と念
仏を申しながら下のほうから弔いがやってきました。
「こりゃ、えれぇ(大変な)ことだなあ。あんなとこに弔いが着ちゃあ。俺も、
これじゃこんなところに登っていてはいかんな。」と思って降りようとしてい
たとき、親が死んだそうで、小さい女の子達が泣いたりしてくるので「かわい
そうだなあ。」と思って、つい見とれて降りるのを忘れていました。
 すると、六部の登っている杉の木下へきて、死人をどーんと降ろして、火を
つけて焼き始めました。(清内路も火葬ですが)バリバリバリバリ焼き出した
のを見て、「こりゃあかなわんなあ(かなわない)」とおっかなびっくりの六
部は杉の木にしがみつきました。
 弔いは、山本の衆で、みんなで竹の槍で死人の身体をひっくり返してみて、
「はい(もう)、よう焼けたで帰っていかめえ(帰ろう)か。」といって、み
んな帰っていってしまいました。六部は、おっかなくて(怖くて)木にしがみ
ついたまま死人の身体が焼けるのを見ていました。
 夜中になりました。
 人を焼いた灰の真中あたりが、ボコンボコンと動き始めました。六部は、お
っかなくて(怖くて)しかたありませんが、ただ見ているだけです。
 少したつと、幽霊がその灰から出てきて「うらめしやぁん」と言いながら、
六部がしがみついている杉の木を登り始めました。六部の足スレスレのところ
まで手が来るのでおっかなくて(怖くて)「こりゃかなわんわ。」と言いなが
らケッケッケッケッ登りだして、一番高いところまで登りつめました。杉の木
というのは、高いところが細いので、六部が一番高いところまで登ったら、バ
ターンと折れて、幽霊が出てきた灰の中へホショリと落ちてしまいました。
「わっ」と思い目がさめると、太陽はまだ中天で、キツネにだまされたことに
気がつきました。しかし、頭はぼうぼうで、「こりゃあ、おおごとだ(たいへ
んだ)。」と思ったら、下の方から清内路に来る馬追いが馬追い歌を唄いなが
ら来ました。
『馬よお はよ追えよ どんどんと追え
 宿じゃあ 豆煮て 待ちかねる。』
 六部はびっくりして、「おい、馬追いさ、みんな、これからどこへ行く。」
 「おらあ、これから清内路に行ってお昼食べて、それから帰ってくるだ。お
めえ何をした。その頭の毛は、ちょま(ちょんまげ)がガヤガヤになっちまっ
て。それに、気が抜けた顔して。」と言われました。
 そこで六部は、やっと気を取り直して、キツネにだまされたことを馬追いに
話して山本の方へ歩いて行ったそうだ。

資料 『清内路村のむかしばなし』
昭和63年清内路のむかしばなし保存会発行
 語り:桜井小菊(現在は他界されております)
 編集:原 角郎 桜井 伴 原 武彦