2006-07-01

高齢者の活用ができるか否かで決まる

私が飯田市を中心とする南信州で情報技術を広めようと2年強やってみて思いますのは、60歳をすぎてパソコンの勉強をしたいという方はほんの数人でした。ほとんどの仕事は、会社経営者の方や、医師、学校の先生、就職のため等の人でした。市役所や商工会議所で聞いた話では、インターネット普及率は20%程度ではないかとのこと。会社や、市町村の幹部、地域の長老がパソコンイ、ンターネットを使いこなさないことには、若い人たちは上司の前、長老の前では使うのを控えてしまいます。上司が部下を評価する時、自分が経験したことの無いことは理解できず、また、パソコンの前に座ってデータを見て考えていると遊んでいるのではないかなどと思ってしまうのも無理はありません。
実際私と失業後の職業訓練に定年後一緒に通っていた銀行幹部はあいつは遊んでいるのではないかと思っていたそうで、職業訓練でパソコンの勉強をして、部下が何をしようとしていたかが分かり、こんなことなら俺がやった方が早かったと、早速素晴らしいパソコンを購入し座敷に置き勉強を始めました。会社や身の周りの計算処理でさえもこうですから、インターネットを使えばいったいどうなるかなどと言うことは、使った経験が無いと想像すらできず、部下を指導するとなどと言うことは到底できないことだと思います。
これからの町、村おこし、若い人は地元にいるにしても、会社で働いている人が多く、夜遅くまで働いています。ですからパソコン、インターネットを昼間から使えるのは高齢者です。それに高齢化率が高いのですからあらゆる意味で高齢者がパソコン、インターネットに親しまないと、町、村から外部に向けての情報発信、情報収集は人手の部分で難しいと思われます。
これも実際の話ですが、ある人にインターネットを使ってもっと村や町でやっていることを情報発信したらどうかと話したところ、人手が無いという返事が返ってきました。経費を節減するために役場の職員数は減り続ける一方で、とても人を回せないと言うわけです。しかしながらこれではジリ貧です。
明日は、町、村おこし活動が絶対必要だとした場合について考えて見ます。