2006-06-26

甘かった阿南窯復活構想

近くの陶芸家にお聞きしたところ、いろいろ大変だということが分かってきました。思いつきでご提案しなくて良かったと思いました。お忙しいところにお邪魔して何も知らない素人が貴重な時間を潰してしまうところでした。

先ず燃料、薪の場合は赤松が必要でこの消費量が半端なものではないとの事、阿南窯のおおよその寸法と、3日3晩焚くとお話したところ、その大きさなら1回に赤松400~500万円は必要との事。

また、粘土の素材、作る陶器によっても焚き方が違い、長いものでは1週間近くかけてじっくり焼くものもあるとの事。

同じ種類の陶器を焼くにも、人により温度プロファイル(窯内の温度を上げていく時、下げる時の温度勾配)が違い、人により好みが違うので、時には窯の前で大喧嘩になることもあるとの事。

大雑把に言って上記のような問題があり、この飯田、下伊那、いわゆる南信州で赤松が年数回焚くだけ取れるのかと言うこと。

焼き物の種類によって全く温度プロファイルが違うとなると、1回1回温度プロファイルの同じようなものだけを集めて焼かなくてはならず、年間計画でも立てて、なおさらその上、同じものを焼く時でさえ喧嘩になるのというのでは困るので、複数の教室、個人が集まり事前に打ち合わせして温度プロファイルを決めておかないとまずいわけで、この仕事は思い付きでできるものではないと分かりました。

もっとも今はグループウェアーとして使える無料ブログがあるので、陶芸教室、サークル、クラブのリーダーだけのグループウェアーを作り、グループ編成表、年間計画表をサーバーに入れておき、それを見ながら、グループ編成をしたり、年間日程の調整をすることができますし、同じグループになった複数の集団内での事前の打ち合わせは、すべてのメンバーが平等に参加して検討過程が分かる状態のグループウェアを作れば、俺は私は知らなかったということはありえなくなるので、窯の前に来てプロファイルのことで喧嘩になるということは防げます。全国に散らばる陶芸愛好家間のこうしたインターネット利用でこのようなことが可能になるわけですが、まだインターネットを利用していない人もいるのでこれも一つのネックになるかもしれません。インターネット利用者だけで、十分な人数が集まればよいのですが。

こう考えてきますと、
先ず燃料の赤松が外部から購入することも含めて手に入るか。
インターネット利用ができる人だけで人数が集まるか。少なくとも、インターネットでホームページを持っている所は、リーダー間でのグループウェア編成は可能ですが。

それにしましても町おこしといっても、町外から人を呼ぶということは、インターネットを使わなかったらとてつもない時間と人手とお金が必要になることが分かります。燃料の薪の入手ばかりでなく大変なことだと分かりました。

明日は、問題として、品質に問題がある場合どうするかを考えておきたいと思います。