2007-09-19

しっかりして欲しい自民党

昨日、図書館に行き各紙に目を通しましたが、どの新聞も自民党総裁選挙で、大阪、四国での演説に対しての記事が載っていて、聴衆の反応を紹介していましたが、皆さんガッカリしていたようです。また自民党の地方組織からの要望でも、地方の活性化には公共事業を財政的支援発動で復活してほしいという強い要望が出ているとありました。しかしこれをやった場合は、地方でも借金が増えて将来の世代に負担が先延ばしされると言うことも書かれていました。

公共事業を増やしてそれが地域の活性化に役立ち税収が増えていくというものなら良いのですが、1日に数台しか走らないような山奥の道路に億のお金をかけたり、過疎化が問題になっている所で今使っている役場があるのに、近くに鉄筋の役場を建てたり、この地方を回っていて一番目につくのは、数年前に立てたと思われる素晴らしい校舎。複式学級になると言うわけで、他校との統合が問題になると言うことは判っているのに、不要に大きな建物を建ててしまう。地方の活性化といっても、住民や社会の人達に役立つもので無ければ意味がありません。一部土建業者の利益を考えてもらっては困ります。

地球的規模でも、日本でも役立ち、今後避けては通れない問題にお金をかけて、地方を活性化させることが必要ではないでしょうか。

私はそれはバイオエネルギーだと思います。地球的規模の問題としては、地球温暖化防止対策があります。また、日本の問題としては、低いエネルギー自給率、食料自給率があります。昨日読売新聞に日本の遊休農地が埼玉県に匹敵するほどあり、企業の農業への参画を積極的に推進し集約型の大規模農業を押し進めなければならないというようなことが書いてありましたが、どのように食料、エネルギーを自国で解決していくかについては、その国に与えられた所与の条件を考慮した対策でなければ効果を期待できないと思います。

財政の構造改革だといって、福祉事業を削り、企業税率は下げ、足りない分は消費税を上げ対応しようとしていますが、小泉さん以来のやり方で結果はどうかと言うと、年々格差は広がり、勤労者所得は下げ続ける一方、朝日新聞では、今年の7月まで対前年度比でいまだ下げ続けているとのことでした。

自民党公明党の政権が8年続いたのですが、一向に良くならないのは、どうもこの構造化改革路線に問題があったということだと思います。

とりあえずの対策としては、民主党の言う無駄遣いをやめてそのお金を、国民の側に回して当面を乗り切り、産業界への対策は私はバイオエネルギー対策だと思うのですが、じっくり考えて頂くという方向でやってほしいと思います。