2007-09-16

福田さんの説明では予算が出ないのでは

テレビを見ていますと、福田さんのにやりとした笑顔が映し出され、構想が話されていますが、構造改革の続行をしっかりやりながら、地方や福祉についても手を打っていくということを話されています。どのようにやっていくかについては全くすっきりしません。

民主党は従来野党には判らなかった特別会計を含めた300兆円の中身を吟味して15兆円を浮かすのだと言う説明ですが、福田さんはここに切り込みを入れて対応を計ると言う事を言っていないのです。従来の自民党・公明党は、ここにはメスを入れず、構造改革をしっかりやって、企業群に力を付けさせた上で税収を上げ、その果実を国民に振り向けるか、消費税の増税で年金、福祉対応、もし地方の復活などやるなら予算をそちらに回すと言うことでした。これから詳細な打ち手を出してくると思いますが、騙されないようにしていないと小泉さんの時のようにキャッチフレーズやそれ以前のレトリックで巧妙に納得させられてしまう危険がありますので皆様お互いに気付いた点をブログで発信しあい、だまされないようにしましょう。

テロ特別措置法についても、平和的な給油や給水ということが本質的な仕事だからテロという言葉を取り、戦争加担ではないということを国民に納得してもらおうと言うような論陣を張ってきていますが、給油や給水は戦争における重要な兵站活動で、それによって罪のない多くのアフガニスタンやイラクの人々を殺戮するお手伝いをしているわけで、とんでもない話です。

民主党の菅さんが、アフガニスタンの戦争もベトナム戦争と同じで、ベトナム戦争の時は、ベトコンと言うあの当時は一部のゲリラが多くの国民を犠牲にしてアメリカに対抗しているといっていたのですが、ベトナム戦争でアメリカが負け、最終的に判ったことは、一部のゲリラ活動ではなく全国民的運動だったことが判った様に、アフガニスタンもその点から見直してみる必要があるといっていますが私もその通りだと思います。

明治政府がかの有名な文豪、森鴎外に訳させてその後も世界の戦争の聖典、バイブルと言われる、クラウゼビッツの戦争論から見ても、強大なアメリカ軍やその有志連合軍と6年間も一部のテロ組織だけで戦い続けるなどということは、政治的、物理的に考えてもなせる業ではないと思います。こんなことは、自衛隊の人たちだけではなく、頭の良い官僚や政治家が判らないはずはなく、国民は馬鹿だから何とでも騙せると考えているのではないでしょうか。

私達一人ひとりは力の無い群集ですが、インターネットの力は凄いですね。アメリカとソ連の冷戦時代の均衡を崩したのも、アメリカのIT革命で武器能力に一気に差がついてしまいこれが引き金になったとのことです。

このインターネットを選挙活動に使ってはいけないなどと言っている今の自民党・公明党連立政権は全く時代遅れもはなはだしいとは思いませんか。

ともかく、国民は見ているという強大な世論を作り上げていかないと、馬鹿にされ騙され続けなくてはいけなくなりますので、皆さんもガンガン発信し続けて下さい。