2007-07-19

アメリカの力が弱っている今がチャンス、日米安全保障条約終了

日本の軍事、政治、経済を金縛りにしている日米安全保障条約ですが、今までご紹介したように、どうもアメリカ軍の駐留は、アメリカ軍がベトナム、イラクに飛び立つために役立ったようですが、日本の安全や核の傘と言う役割は、政府やマスコミが作り上げてきたようで実際にはありえない話だと分かってきました。

日米安全保守条約を終了することで日本は本当の独立国となり、農林政策も、食糧安保についても、もちろん経済政策についても、全て日本独自に判断し実行できると言うことになります。

そうすれば、アメリカの農産物に遠慮して、国内農業を衰退させる政策を取る必要もなくなり、自衛隊についても、日本を守らず、アメリカの要請にしたがって遠くイラク辺りまで遠征させることはなくなります。

そうは言っても、アメリカが、すんなり安保条約を終了させるだろうかと言う心配があります。そこで昨日もいろいろ調べてみましたら、今日ご紹介するホームページに、今アメリカはイラク問題にエネルギーをとられていて以前とは方針を変えてきているという説明がありました。もう世界の警察として振舞う余裕がなくなってきているとのことです。

フィリッピンがアメリカ軍を撤退させたり、イラク戦争で協力しなくなったり、スペインがイラク戦争から手を引いても、それに対応した制裁を加えられず、北朝鮮問題での取りマトメを中国に任せざるをえなくなったり変化してきているとのことです。

もとより、アメリカとの友好関係は大事なことですので、日米安全保証条約を終了させたからと言って、日本がアメリカと敵対的関係に変わると言う姿勢をとる必要は無いわけで、従属国としてではなく、自立した独立国として一層友好的な関係を模索していけば良いのではないかと思います。

なお、日米安全保障条約を終了させるには、第10条で、どちらかの政府が相手国に条約の終了を通知すれば、1年後に終了と言うことですから、手続きとしては簡単な内容です。

日米安全保障条約10条抜粋
もっとも、この条約が十年間効力を存続した後は、いずれの締約国も、他方の締約国に対しこの条約を終了させる意思を通告することができ、その場合には、この条約は、そのような通告が行なわれた後一年で終了する。

寂れ行く天竜峡や南信州の復活に貢献しようとやってきたのに、話が日米安全保障条約まで来てしまいましたが、繋がっていたのですね。勉強になりました。

閉じられるアメリカの核の傘 2007年1月4日 田中 宇さんのホームページ