2006-07-30

WTOと売木村

所用があり売木村にこのところ立て続けに行って来ましたが、稲穂も順調のようで土手の花が美しく咲いていまして、今は紫陽花の花が真っ盛りでした。この調子で行きますと今年も美味しいお米がいっぱい取れることでしょう。ネットワークうるぎさんのところも愛知県のほうから学生さんが勉強で来ていて、賑やかでした。この農業ということはとても大変な仕事で(我家の子供は大学生の時3ヶ月程度の予定で北海道の酪農家にアルバイトで出かけたのですが、一週間も持ちませんでした)体力とともに頭も使う仕事で、今はお金になら無いということで若者はあまりやりたがらない職業ですが、人間が生きていくためには絶対必要な食糧生産を受け持っているので、最近のWTO会議でも、アメリカや欧州は、農業補助金削減、市場開放に同意せず凍結ということになったようですが、それほど各国は農業を大事にしているわけです。それに比べ、日本は従来工業製品の輸出を促進するために、農業を犠牲にし食料自給率を40%きるほどに落としてきたのですが、この施策が当を得ていたかどうかは、遠い将来にわたって考えないといけないと思います。太平洋戦争後、約50年がっ経ったわけですが、人類の歴史は永遠に続かないとまずいわけで、これから先どんな紛争、経済的混乱が発生してもおかしくない訳で、あらゆる状況を考えておかねばならない時、最悪食料を自給できないような体制はまったく戦場を裸で歩いているようなもので危険極まりないと思います。何千年、何万年の人類史上の中で高々50年くらいを謳歌するために最も生きるために必要な食料を外国に依存させてしまって良いものか真剣に考える必要があると思います。また、今政府は、農業への補助を効率化するため大規模農家に助成を絞ると言う方向で動いているようですが、これでは、大規模化できない農山村はどうなるでしょうか。こう言う所が都会の安全を守っているわけですから、崩壊したら荒れ放題にあれ、山間部の災害の多発=都会の不安定化ということにならないのではないかと素人考えでも心配されます。

売木村音頭を売木村ホームページよりお聞きください。