つめはがし高齢者虐待にも、社会的背景があるかも知れません
昨日30のブログ記事更新を終って、朝刊を読んでいたら、タイトルにしていた高齢者虐待が現実のものになっていました。40歳の勤続17年の介護保険病棟のベテラン責任者ということですが、40歳と言えばあぶらが乗り切って体力気力が充実し、自他ともに認める中堅的職員です。そういうことで病棟責任者を務めていたわけだと思うのですが、そういう人が介護するべき対象者のつめをはがすなどということは普通の環境下では考えられないことだと思います。たとえばお医者さん、戦争が無ければ普通の家庭の父親と同じく家庭団欒の中で良い夫、子供の良い指導者、ご近所では良い隣人であったのに、中国に送られて三七部隊に配属された人は、残虐な捕虜人体実験をしてしまったり、遠く南洋の島に送られてしまった兵隊さんは、日本にいれば良い一般的市民だったと思うのですが、買春をしたり、婦女暴行をする人がでたり、他国を荒らしまわり略奪の限りを尽くしたり、日本ばかりでなくアメリカ兵にしてもイギリス兵にしてもベトナム、イラクでは狂ってしまう行動をする人がでてきています。
現在の日本では、そこまでいっていないと思うのですが、働きすぎによる過労死が問題になったり、特に福祉や教育の社会では、劣悪な労働環境が強いられ若い人は福祉の仕事に夢を持てず辞めていき、残された人たちは更に仕事がきつくなってストレスが大きくなり、今回のような事態になってきてしまったのではないかと思うのです。
厚労省の発表によると、2005年の調査では、全労働者の平均年収は453万円であるのにホームヘルパーなどの賃金は260万円で離職率も18%と高く、改善が必要だとのことです。
実際、阿南町社会福祉協議会様のホームページを見ていましたら、若い人がやめていくということが書かれていました。
どうしてこうなるのか、ことは単純だと思います。大きな会社、銀行、医師会、歯科医師会等々は皆政治資金という太いパイプで繋がっていますが、福祉や教育の世界ではお金がないので政治資金でつながらないのです。でも今の日本は、一応民主主義という名の下に選挙ができますからこれを最大限使えばいいのだと思います。今回の年金問題を見れば良くわかると思います。参院選挙が無ければうやむやにされたと思うのですが与党のうろたえぶりは尋常ではありません。
読売新聞記事
阿南町社会福祉協議会様BBSページへ3月29日の記事です。
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