2007-01-04

伊那市の風力発電計画を宮古島の風力発電から考える

昨年12月21日の信毎1面で、「伊那市長風力発電同意せず」と言う記事を見ました。市長は反対で、議会は賛成多数という記事でした。

ちょうど私達は、12月初旬に宮古島に行き風力発電につき、聞いたり見たりしましたので、その様子を伊那市長さんと市議会の皆様にあてメールで送りました。今日はそれを皆様にご紹介します。なお、宮古島の風力発電設置数は、その後インターネットで調べたところ、7基らしく、沖縄電力の記事では沖縄電力所有のものは6基と書いてありました。

皆様方のお近くでもこう言う話があった時のご参考になればと、掲載します。

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私は12月に入り、風力発電機5基を設置した宮古島に行って実際どうなっているかを目の当たりにしたのでお知らせします。

結論から述べますと、市長の方針に賛成です。より慎重に検討されるべきだと思います。

この立場で、先に市長へのメールと言うフォームから投稿したのですが、伊那市のホームページを見ましたところ議会事務局へのメールアドレスが見られないので、市役所にメールするものです。市議会議員さん達にこんな意見もあるということをお知らせいただけたら幸いです。

宮古島に行き、泊まった宿のご主人に観光ガイドをしていただき、島内を回った時風力発電の話も聞いたり見たりしました。

西平安名崎には4基作ってあったそうですが、93年の台風14号で2基倒壊、残った2基も現在は1基のみ羽をつけない状態で残り稼動していませんでした。現在島の他の場所で1基稼動していましたが、これは羽を交換して動かしているとのことでした。

設計ではこれらの風力発電施設は、風力80mに耐えられるように作ってあったそうですが、こう言う場合、安全係数を掛けて、100mや120mの風力に耐えられるように作るのが当たり前だと思いますから、まだ技術的に完成した状態ではなかったと思います。

あれから3年、技術的な向上が確認されているなら良いのですが、宮古島の状態を見ますとまだまだのようだと思います。
もし大丈夫だということなら、再建の動きが見られても良いと思うのです。

もしどうしても建てたいなら、平地の台風の通り道のような所を探し、何年か実験をした上で、大丈夫ということなら、自然の破壊による損失と、観光、経済的採算を秤にかけて決定された方が良いのではないかと思います。

宮古島でもそうでしたが、壊れた風力発電設備は、コンクリートの塊に過ぎません。抜けるような青空の景観を壊し、回りにも安全のため塔の回りに金網でフェンスを作らねばならず、観光資源としてはマイナスです。

ああいう離島では、観光も主要な収入源ですから、一時的には風車は資源になったと思いますが、今ではゴミです。すでに充分検討しつくしているなら話は別ですが、いかがでしょうか。

市長へのメールでもご提案したのですが、賛否両論の議員さんたちが一度宮古島を訪れ実際見て、地元の人たちのご意見もお聞きし、再検討されることが大事ではないかと思った次第です。一度破壊した自然を元に戻すのは大変な仕事になると思いますで。

下記のページは、私が泊まった「プキの家」さんのホームページで風力発電の羽が折れた写真が上から12枚目に載っています。
プキの家さんの記録

なお、この後、調べていましたら、
沖縄電力のホームページにPDFで報告書がありました。