大鹿村の村名由来と鹿が塩をなめる話
宣伝のため同じ内容で18のブログを作っていますが、ある方から「大鹿村って、山に塩が出ていて、それを鹿が舐めにくるんですよね。」と言うお問い合わせを頂き、早速大鹿村のろくべん館様に問い合わせを入れましたところ、大鹿村の地名の由来と、鹿がなめているものについてのご返事を頂きましたのでご紹介します。ろくべん館管理者様からのご返事大鹿村は、大河原村と鹿塩村が明治時代に合併して、大鹿村となりました。塩が出るのは鹿塩の方です。
塩といっても、岩塩の鉱脈があるのではなく、塩水が湧き出しています。鹿塩には塩のつく地名が多く、塩畑、塩川、満塩、小塩、大塩、孫塩などがあり、その付近の湧水からは塩分が検出されます。最も濃度の高いのは、やはり鹿塩鉱泉として宿の作られている付近の塩泉のようです。
また鹿塩の地名の由来ですが、伝説としていろいろと残っています。一つは建御名方命が塩水を発見し、鹿狩りをされた後、その塩水で鹿肉を調理したので、『鹿塩』という地名がついたという説があります。(この説からは、諏訪族との関わりが古くからあったのではないかということが考えられています。)その他にも、弘法大師によって発見されたという説、それから傷を負った鹿が塩泉に浸かっているのを見て、村人がその水を沸かすようになったという話などがあります。
そこに鹿が舐めにくるというのはあまり聞きませんが、大鹿の中でよく鹿が舐めているのは、剥き出しになった崖の土です。中央構造線博物館の学芸員の話では、構造線の露頭によく舐めにくるそうで、何を舐めているかというと、粘土だそうです。しかも堆積してできた粘土ではなく、断層粘土とのこと。よくわかりませんが、その中に含まれるミネラル分を摂取するためなのでしょう。堆積粘土と断層粘土では含有する物質が違うようです。ちなみに学芸員も舐めてみたところ、あまり塩分は感じられなかったようです。以上です
ご返事ありがとうございました。私も何かの本で、鹿が岩塩をなめると言う話を読んだことがあり、てっきり大鹿村の鹿だと思っていました。お問い合わせを頂いたおかげで私も正確なことを知ることができました。お二人様ありがとうございました。
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